70 lines
3.2 KiB
Plaintext
70 lines
3.2 KiB
Plaintext
【Issue#1029 動作確認】
|
||
Issue#1029が解決され、既存機能にも影響がないことをストレステスト用いた確認（1項目）と、
|
||
schedule()の基本動作確認（12項目）の計13項目のテストによって確認した。
|
||
|
||
①ストレステストを用いた確認
|
||
以下のコマンドを実行し、Issue#1029で報告された事象が発生せず、テストがパスすることを確認した。
|
||
# ./mck-mcexec.sh ./killit -np 16 -nosignal - ./signalonfutex
|
||
|
||
②schedule()の基本動作確認
|
||
schedule()実行時のコンテキストスイッチ前thread(prev)と、
|
||
runqに積まれている実行待ちthreadの状態の組み合わせで、12項目のテストを実施した。
|
||
|
||
基本動作確認の詳細を以下に示す。
|
||
|
||
1. ファイルの説明
|
||
1029.patch 動作確認用デバッグプリントを追加するパッチファイル
|
||
sched_test.c 修正対象のschedule()の動作を確認するプログラム
|
||
複数の子プロセスをfork()し、それぞれの子プロセスでsched_setaffinity()を行う
|
||
go_test.c schedule()の動作確認テストを実施するプログラム
|
||
sched_testプログラムを並列実行する
|
||
result.log go_testプログラムの実行結果
|
||
|
||
2. テストの実行方法
|
||
以下の手順でテストを実行する
|
||
1. 1029.patch をMcKernelのソースコードに適用し、ビルドとインストールを行う
|
||
2. MakefileのMCK_DIR変数の内容を、McKernelがインストールされているディレクトリに変更する
|
||
3. McKernelを起動する
|
||
4. sh make test を実行する
|
||
|
||
3. テスト項目
|
||
schedule()実行時のコンテキストスイッチ前thread(prev)と、
|
||
runqに積まれている実行待ちthreadの状態の以下の組み合わせで、
|
||
schedule()が想定どおりの動作をすることを確認する。
|
||
|
||
◆prevがidleのケース
|
||
CT_001: runqが空
|
||
⇒ コンテキストスイッチを行わない
|
||
CT_002: runqに実行開始前のthreadが存在する
|
||
⇒ 非idleのthreadにスイッチする
|
||
CT_003: runqに実行開始前のthreadが存在しない
|
||
⇒ 非idleのthreadにスイッチする
|
||
|
||
◆schedule時点で当該CPUのCPU_FLAGS_NEED_MIGRATEが活性化しているケース
|
||
CT_004: runqが空
|
||
⇒ idleにスイッチする
|
||
CT_005: runqに実行開始前のthreadが存在する
|
||
⇒ idleにスイッチする
|
||
CT_006: runqに実行開始前のthreadが存在しない
|
||
⇒ idleにスイッチする
|
||
|
||
◆prevがidle以外で、statusがPS_EXITED以外：
|
||
CT_007: runqが空
|
||
⇒ idleにスイッチする
|
||
CT_008: runqに実行開始前のthreadが存在する
|
||
⇒ 非idleのthreadにスイッチする
|
||
CT_009: runqに実行開始前のthreadが存在しない
|
||
⇒ 非idleのthreadにスイッチする
|
||
|
||
◆prevがidle以外で、statusがPS_EXITED：
|
||
CT_010: runqが空
|
||
⇒ idleにスイッチする
|
||
CT_011: runqに実行開始前のthreadが存在する
|
||
⇒ idleにスイッチする
|
||
CT_012: runqに実行開始前のthreadが存在しない
|
||
⇒ idleにスイッチする
|
||
|
||
4. 結果
|
||
テストプログラムの実行結果はresult.log に出力される。
|
||
上記12項目で[OK]が出力されていることを確認した。
|